発泡ポリスチレン製容器が溶ける???
「いい家」が欲しい。/談話室
kei2@北関東
2004/05/11(火) 20:27:07
もう読んだ方も多いと思いますが、たしかな目、2004年6月号58pによれば、
>(前段省略)
>発泡ポリスチレン製の容器の食品、かゆ、汁粉、スープ、雑炊、即席麺、
>茶漬け、みそ汁の13商品にしそ油を加えたところ、発泡ポリスチレン製の
>容器の内面が変質し、薄くなる場合があることがわかった。
>とりわけ、しそ油(エゴマ油)を加え熱湯を注いだ場合、状況によっては
>底から熱湯がこぼれ出る可能性があることが判明。(以下略)
建物の断熱材に直接しそ油が付着するような事態は発生しないと思いますが、
(kei2の勝手な判断では)揮発成分による材料の化学変化なども考えられる
ことから、今後、注視していきたいと思います。
化学の話題なので、常連のペッコンさんにお話を聞いてみたいのですが、
このことについてなにかご存じでしょうか。
玉
2004/05/12(水) 18:54:44
kei2@北関東さん
お家の方は順調に進んでおられるでしょうか。
ペッコンさんではありませんが,書き込みがないようなので,少しだけ書きます。
ご存知かもしれませんが,ポリスチレンはミカンなどの柑橘類の皮に含まれる油に溶けることが知られています。皮にはリモネンという物質が含まれており,これがポリスチレンを溶かすと考えられています。実際リモネンを使って,ポリスチレンのリサイクルが行われているようです。勿論,ポリスチレンは,スチレンモノマーと構造のよく似たベンゼンやトルエンなどにも非常に良く溶けます。
しそ油には,しその臭いの元のペリルアルデヒド(シソアルデヒド)以外にリモネン,ピネンなどのテルペン類が含まれているのでポリスチレンを溶かすのではないかと思われます。
発泡ポリスチレンを断熱材として使っている場所に,この様な物質が降りかかることはまず考えられないので,心配しなくても良いのではないでしょうか。
また,これらの物質が揮発してポリスチレンに作用しても,濃度が薄いと溶けるという現象にはなりません。例えば,トルエンはそれなりのくさい臭いがしますが,その上にポリスチレンを置いていても直接トルエンに浸さない限り溶けません。
断熱材としては,できるだけ石油系断熱材でない方が良いのではないかと思うのですが,性能との兼ね合いなので難しいですよね。ちなみに私の家は仕方なくポリスチレン断熱材を使っています。
kei2@北関東
2004/05/12(水) 23:45:27
玉さん、お久しぶりです。
そして、レスありがとうございます。
わが家の進捗ですが、牛歩か蟻の歩みながら進んでおります。
三社に自分の希望と予算を伝え、計画を練っていただいているところです。
少ない予算のくせに、希望だけはテンコモリですから、設計する人はさぞかし
大変でしょうね(他人事?)
一応スタートしましたので、あと2年もすれば出来上がると思われます。
さて、本題。
>発泡ポリスチレンを断熱材として使っている場所に,この様な物質が降りかかることはまず考えられないので,心配しなくても良いのではないでしょうか。
>また,これらの物質が揮発してポリスチレンに作用しても,濃度が薄いと溶けるという現象にはなりません。例えば,トルエンはそれなりのくさい臭いがしますが,その上にポリスチレンを置いていても直接トルエンに浸さない限り溶けません。
まさにわたしの知りたい情報です。ありがとうございます。
わたしは、別に、発泡ポリスチレンの断熱材を使っている人に恐怖を覚えさせよ
うとしている訳ではありません。
100棟では問題なくても、1万棟、10万棟になると何らかの悪い条件が重なり、
加えて、それが長期間持続することも考えられるので、原因究明に興味を持って
いるだけです。
原因が分かれば安心できますから。
しそ油というのは、普通の食用油の10倍から20倍も高価なのだそうで、
kei2は見たこともありません。ただ、その成分は、リノレン酸という脂肪酸が
とても多く含まれる(含有率50%以上)のが特徴だそうです。
このあたりが、発泡ポリスチレンと反応するのかもしれません。
ペッコン
2004/05/13(木) 08:35:33
ei2@北関東さん、お久ぶりです。
玉さん、名指しのところ返答いただきありがとうございます。
玉さんのおっしゃるとおりだと思います。ポリスチレンの弱点は溶剤と熱に弱いことです。
身の回りではプラモデルなんかがポリスチレンでこのことが実感できるかと思いますが、
最近では分子構造の立体規則性(分子式は同じでもホリマーの幹に対して枝葉の出かたが異なる)を
制御できるようになったので飛躍的に性能が良いモノもあって一概に溶剤と熱に弱いとは
言えないかもですが、まだ高いし特殊なものです。
一般的実用樹脂としては耐溶剤性は最弱かと。溶剤と名の付くものには大抵やられてしまいます。
ペンキなど一滴垂れると5cm厚程度のフォームは貫通するかも知れないくらいのもので、
建築中は溶剤タイプの塗料やコーキング剤が着かないよう注意が必要です。
確か、梱包用のフォームをリモネンで溶かして減容化するリサイクルシステムを作って
自然にやさしいと言っていたのは確かソニーだったかと。
エネルギー消費や環境負荷をトータルで考えると果たしてどうなのか...
> 一応スタートしましたので、あと2年もすれば出来上がると思われます。
構想○年、製作3年の力作ですね(^^
ペッコン
2004/05/13(木) 08:38:09
おっ!、すいません。
kei2さんのKが落ちてしまいました<(_ _)>
玉
2004/05/14(金) 12:55:24
kei2@北関東さん
順調そうでなによりです。時間をかけて家作りをされておられるのは非常によいことですね。
ペッコンさん,確かにペンキはかなり危険ですね。
>その成分は、リノレン酸という脂肪酸がとても多く含まれる(含有率50%以上)のが特徴だそうです。
しそ油は私も見たことがありません。リノレン酸が50%以上とは知りませんでした。どうもありがとうございます。
リノレン酸は長鎖アルキル基のついた脂肪酸なので,ポリスチレンとは構造的に相性が悪いと思われます。多分溶けないような気がします。リノレン酸は手元にないのですが,それと同じ仲間(同じ炭素数の脂肪酸)のオレイン酸が手元にありましたので,(秘密裏に?)それをポリスチレンにぶっかける実験をしてみました。何をしているのだと叱られそうです。さて,かれこれ3時間以上経つのですが,見た目,何の変化も見られません。
ポリスチレンは,この様な脂肪酸には溶解することもなく,また,化学反応も起こらないと思って良いのではないでしょうか。
kei2@北関東
2004/05/30(日) 22:24:41
玉さん、実験結果のご報告ありがとうございます。
こんなグラフがありました。
市場に出回る20種類11銘柄の植物油種類別の脂肪酸組成(%)
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、パルチミン酸、ステアリン酸
しそ油、19,18,55,6,2,
サラダ油、42,38,10,7,3,
なたね油、61,22,12,4,2,
ごま油、39,46,0,10,7,
オリーブ油、78,7,1,12,3,
複数銘柄の場合は平均値だそうです。
なお、右側の少ない数値は目分量で読んでいますので、おおよその値です。
みかんのリモネンのようにある成分が溶かすのか、
金を溶かす王水のように、ある成分の比率が溶かすのか興味があります。
kei2@北関東
2004/06/16(水) 12:27:11
一番下にいってしまいました。
直接、油が触れなければれな大丈夫のようですので、
解決とさせていただきます。
レスいただいた方々、ありがとうございました。
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