設計と施工の分離はできますか?

「いい家」が欲しい。/談話室



TK 2000/07/31(月) 20:07:39
欠陥住宅の建設を防止する方法として、設計と施工の分離が有効だと思っています。それは施工者の仕事内容を設計者が検査することにより、施工上の手抜き等を防止するシステムだと理解しています。
人間は自分のやったことを自分で点検して、間違いを発見する能力がそれ程すぐれていません。うまく発見できたとしても、施工者と設計者が同じ利益集団である会社組織の中にいては、施主に対して積極的に誤りを示し修正することが難しいことは、近年の事例を見れば明らかです(最近では三菱自動車の欠陥隠し)。
ソーラーサーキット住宅では、設計と施工を同一会社が行なっている例がほとんどなのでしょうか?
ソーラーサーキット住宅の設計だけを行なっている設計事務所はあるのでしょうか?
いい家をつくる会の会員の皆様は、設計と施工の分離による施工作業の質的向上についてどの様なご意見をお持ちでしょうか?
親切丁寧を基本理念として仕事にのぞまれることは当然のこととして、もし誤りが発見された時にそれを必ず修正するようなシステムが有るのでしょうか?


会員 2000/07/31(月) 23:07:16
設計と施工の分離ということは、松井さんがよく言われていてカネカに対して設計士を会員に入れるように提案されています。
しかし現実は、設計士と称する方々が勉強不足で「いい家」を設計する能力に乏しいといえるようです。
松井さんの言葉を借りて言うならば、一級建築士制度にも問題があるようです。なぜなら木造の住宅については素人と変わりないひとたちが多いからです。ソーラーサーキットの家を設計したいと希望する人がいるのでしたら、我々は喜んで協力します。
最近カネカはかなり厳しい検査制度をスタートさせています。
施工に誤りを起こさないように、半ば義務的な研修制度もあります。
それでも誤った場合にそれを修正するか否かは四つの相性を確認してこれならと決めた依頼先であるなら、自発的に修正すると思います。


TK 2000/08/04(金) 20:40:43
会員様、早速の応答に返事が遅くなってすいません。
設計士の志向性の問題が有るようですね。ちょっと変わった家をデザインするのが主眼の人が多いのかもしれません。住み心地を極める設計士がいないものかと思っています。
カネカの検査制度というのは、何を検査するのですか?ソーラーサーキットの仕様に関わる部分だけでしょうか。家全体の検査を行なうのでしょうか.
人は信用したいし、人の善意は嬉しいものだと思っていますが、数千万の金が動くところに善意だけを信じて突っ込んでいくのは危険だという感覚があります。作る人と検査する人が同じ組織の中にいるのは、どう考えてもまずいです。善意が事情に負けることだってあります。一つの固定された環境の中にいると「これぐらいいいんじゃないの」といった感情が湧いてくるものだと思っています。
ソーラーサーキットの家の設計士がいないのならば、知り合いの設計士を焚き付けて勉強させるしかないかなと思いはじめました。


府中の住人 2000/08/04(金) 22:51:11
>住み心地を極める設計士がいないものかと思っています。
松井さんの本によれば、100軒の家をつくって、その暮らしを3年間フォローして、自分も3年以上住んだ人でなければあなた様のご期待に応えることはできないことだとされています。
>人は信用したいし、人の善意は嬉しいものだと思っていますが、数千万の金が動くところに善意だけを信じて突っ込んでいくのは危険だという感覚があります。
そう思われているなら、安心が得られるまで行動しないことがよろしいのではないでしょうか。
犬は嫌う人に向かってほえたり噛みつくようです。
人も同じで、疑心を持てば善意や良心の発露を抑えることになり易いものです。
特に、大工さんや職人さんはそうだと思います。
私は「意気に感じる」関係が好きで、それが松井さんがいわれる相性だと思っています。
公庫からの融資が2ヶ月も後になりそうだというのに、念書一枚求めることもなく「いい家」を引き渡して下さった松井さんのようなつくり手がいることをお伝えします。
良い設計士に巡り会えても、よい工務店に出会えなければなんにもならないでしょう。
そして、工務店を気持ちよく働かせきれる設計士は、少ないように聞いています。
実際に家づくりに携わる人達にいかに気持ちよく働いてもらうか、それは施主の器量次第ではないでしょうか。
疑心暗鬼な臆病な施主のところには、不思議と狡賢い職人が集まるものだと田舎の爺さんがよく言っていました。



おりーぶ 2000/08/05(土) 09:51:21
TK様失礼します。現在自宅の建て替えを進めている者です。府中の住人様のご意見、大変実感しております。職人として信頼できる大工さんに建築を依頼し、手抜き無く順調に進んではいるのですが「相談も無く材質を決める、打ち合わせした内容と食い違いが出る等」、出てくる問題に少し疑心暗鬼な状態になりつつあります。水回り設備、電気工事、サッシを自分で手配する事にしたため、儲けが少なくなって意気に感じてやってくれそうな部分を取ってしまったかなーと反省したりしています。父親からは、「今後付き合いが長くなるのはお前達なんだから、こじらせないでうまく話し合って事を進めなさい。」と忠告されたばかりです。せっかくの良い相性をこちらの器量がないばかりにだめにする可能性もあるわけですね。府中の住人様の書き込みを見まして、考えを改めようと思いました。


K.F 2000/08/05(土) 23:22:31
知人から優秀であるという設計士を紹介してもらいました。
しかし、外断熱を知らない、ソーラーサーキットはわからない、インターネットはやりませんとのこと。
ですが、デザインするのが好きだというだけあって、実にカッコのいい家を描いてきます。
二人の娘は、しびれているようですが住み心地などはまるっきり関心がない様子。
東京では、そんなにがんばって断熱性をよくする必要はないとはっきり言います。
吹き抜けに大きなガラス、夏は暑くなりませんかという質問には、クーラーを使えばよいとのこと。
ガラスの掃除はどうしたらよいのかとの女房の質問には、専門家を頼めば簡単です、心配は要りませんとのことです。
工務店とうまくやっていけるのでしょうか?
38才で、まだ独身の先生です。
車で1時間以内だと思うので、明日松井さんのところへ一緒に相談に行こうと考えています。
その節は、どうぞよろしくお願いします。


TK 2000/08/18(金) 20:21:30
どこに家作りを頼んでも、施主と設計士と施工者の間のコミュニケーションをよくすることが、いい家を作る基本だと考えています。大工さんや職人さんに気持ち良く働いてもらう、とういのはコミュニケーションがいい状態です。私もそのように理解しています。
それでも様々な理由により間違えが起きるのが現実だとすれば、3者の独自性を確保するのが方法としてはいいのではないかと思っています。
いい家を建てられた方は、本当に良かったと思います。施主の誰もがいい家を欲しいと思っています。誰も欠陥のある家を欲しいとは思っていません。それでも欠陥住宅と呼ばれる家が建てられているのが現状です。それを防止する方法として設計と施工の分離が有効だと思うのですがーーー。この話題は住宅業界の基本的な問題だと思うのですが、あまりにも取り留めがないので反応が弱いようです。賛同していただける方が1人でもいると安心します。期待しています。


まゆつば 2000/08/21(月) 15:53:04
「いい家をつくる会」に建築家(設計事務所)は含まれているのですか?


YO 2000/08/21(月) 20:10:15
基本的にTKさんに賛成です。
ただし、工務店(大工さん)の中には「設計士が入る」と聞いただけで拒絶反応を示す方も多いことも事実です。
「おれの言うことが信用できないのか」って訳です(良く言えば「職人気質」ということでしょう)。
確かに設計士の中にも「?」という方もいらっしゃいますが、独立系(工務店や不動産屋の下請けでなく)、小規模(必ずしも大きな設計事務所が駄目というわけではありませんが大きな事務所は小さな一戸建には若手を起用しがちです)、住宅設計中心(実際の設計例、施行例をチェックすることも有効でしょう)であれば、良心的な設計士が多いと思います(もちろん最終的には「相性」が必要です)。
相性の合う設計士とよく相談すれば、許される資金の中で、住宅の基本性能を維持しつつ施主の要望に沿った設計が出来上がるはずです。
工務店の中には、「坪○○万円」でなければ「いい家」は建たないと公言して憚らない方もいます(確かにそれだけ費用をかければ十二分に「いい家」が建つとは思いますが)。
しかし、「ない袖は振れない」のも事実です。「坪○○万円」から何を削るか、削ったらどうなるか(耐震性が関東大震災の2倍クラスから1.5倍になる等)、何と代替するか(性能は同程度だが内装の見てくれが悪くなる等)等、様々なアイディアを自由に一定の性能を保持しつつ提案できるのが設計士の強みではないでしょうか(工務店はどうしても一つの工法、一つの部材供給源に依存しがちです)。
K.Fさんの、「東京では、そんなにがんばって断熱性をよくする必要はない」というのも、そういう意味では工務店ではなかなかできない提案です(設計士側に説明不足の観はあります)。確かこの談話室の中でも、ある工務店の書き込みで「当地は九州なので断熱材を使用しない家でも十分だと思うが、営業から止められた」旨の発言があったと思います。工務店を悪く言うわけではありませんが、工務店だけでは一定の限界があるということです。
設計士が大工さんをうまく使えない場合も、確かに多いようです(頭でっかちと捉えられるようです)が、逆に大工さんも設計士をうまく使えていないような気がします。相当大きな工務店でもなかなか最新の研究成果をフォローすることは難しいと思います。設計士の全員が日々研鑚を積んでいるとまではいえないでしょうが、それなりの情報は持っているはずです(実は研究成果の反映という点で、設計士と大工さん衝突が起きることが多いようです)。
長々と書いてしまいましたが、施主、工務店(大工さん)、設計士が「相互牽制」ではなく「相互協調」できる家造りがベターだと考えています。



TK 2000/08/25(金) 21:29:15
SCの「いい家をつくる会」の皆様の会社は、設計と施工を業務とされている、と理解しています。その会社を分社して、この2つの業務を別々に行なうようにしてはどうでしょうか。全く私の勝手な意見ですが。理由は以下のとおりです。
1 設計は気に入っているのだが施工が心配、とか施工はしっかりしているが設計がいまいち、といった気持ちを持つ施主の契約がとれます。
個人的には、SC工務店の施工例の写真を見ると外観デザインがもうちょっと何とかならないのかという感じがします。時代は変っています。質実剛健、中身で勝負だけではついていけない世代が増えています。

2 施主が御社と契約した理由がはっきりします。これによって御社の弱点と強みが分かります。その対策も立てられます。弱点を補強し、強みを伸ばすのは企業の鉄則です。設計者のやる気が上がります。施工者のやる気も上がります。顧客満足は経営の柱です。土台はいい家をつくることであるのは当然です。

3 分社すると施主からみた選択肢が増えます。東京周辺には「いい家をつくる会」の工務店がいくつもあって地域的に競合しています。私は距離的に近いと思われる3つの会社を訪ねましたが、3社とも営業地域に入っていました。この3社が分社していれば、設計と施工の組み合わせが9つになります。施主から見ると選択肢が3から9になるのは好ましいことです。ただ、施主側の選択能力がより必要にはなります。

現実にはいろいろと障害があるでしょうが、施主から見ると分社によりすっきりする面が多くなると思います。大手ハウジングメーカはスケールメリットを生かすために設計と施工の分離(分社)は無理でしょうが、中小工務店はできるのではありませんか。勿論、分社した会社どうしは兄弟会社ということでお互いに推薦し合って構いません。むしろ系列兄弟会社であることを積極的に知らせるべきです。変に裏で繋がっているのが後でわかるよりは施主からみて気持ちいいです。
設計も施工も両方すばらしければ今以上の人気工務店になるのは間違いありません。


K.F 2000/08/25(金) 23:15:20
まだ結論が出ていないので書込むべきではないと思うのですが、我々客は、松井さんが云われるように「家に何を求めるのか」を明確にさえすればよいように思います。
設計士を知人から紹介されてしまったために、困ってしまう場合もあるのです。松井さんには、設計士を連れて行って紹介しましたら、大変歓迎されました。
良い設計士さんと組んで、私のところではできないような家づくりをしてみたいとつねづね思っているとのことでした。
盆休みがあけて、別のプランができてきたのですが一部屋根がドーム形式で、さらにデザイン性が追求されています。
私が求めているものからさらに遠ざかったものですが、明日松井さんに受入れられてしまうと私は押し切られそうで心配です。


くうが 2000/09/01(金) 21:54:49
今、私邸の設計中です。設計と施工、分離しています。工務店さんと先にお話を始め、プランの打ち合わせも行っていました。たまたま友人の身内に建築士がおり、当初は軽くアドバイスしてもらうだけのつもりでしたが、紆余曲折を経て、正式に設計・監理を依頼することにしました。

工務店さんは我々の申し出に、笑顔で即答してくれました。「いいですよ、やりましょう!」建築士がわからないところも、丁寧に教えて下さるそうです。そして、もう少しで確認申請です。

我々は運が良かったのだとつくづく思います。松井さんの本に出会わなければ工務店さんとの出会いはなかったし、友人の身内に建築士がいなかったらわざわざ自分で探してまで依頼はしなかったでしょう。今までも、そしてこれからもいろいろと悩んだり、考え込んだり、時には落ち込んだりもするでしょうが、できあがった家を見た時、すべてがいい思い出に変わっていればいい、きっと変わっているはずだ、と信じて今日も打ち合わせや資料整理に励んでいます。


K.F 2000/09/06(水) 22:53:40
その後設計士と松井さんが2回打ち合わせをしましたら、プラン、デザインも予想以上にうまくまとまって、見積もりをお願いすることになりました。
予算の相性が合わないようでしたら、いつでもお断り下さいと言われたとのことだそうです。
私の場合の設計と施工の分離はTKさんが求められているかたちとは少し違うようですが、松井さんのような工務店に主導してもらって、設計士の長所を引き出してもらうという方法もありそうです。
この設計士には、工務店と張り合うというような営業的な意欲が少なく、作品をつくりたいという意向の方が強いのでかえってよいのかもしれません。

 

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