相対湿度と絶対湿度

「いい家」が欲しい。/談話室



ろく E-Mail: rokugawa@avis.ne.jp
2000/07/03(月) 02:36:24
室温が同じ30度であれば湿度が60%の場合と80%の場合では60%の方が快適だと言われています。

では、30度60%の場合と、26度76%の場合ではどちらが快適なのでしょうか。
ご存知の方がいらっしゃいましたら理由と一緒に教えて下さい。


無口 2000/07/04(火) 00:53:53
ろくさんの質問
<室温が同じであれば湿度が60%の場合と80%の場合では60%の方が快適だと言われています。では30度60%の場合と、26度76%の場合ではどちらが快適なのでしょうか。>
について、面白いので以下の計算をしてみました。間違っていたらごめんなさい。

不快指数=0.72(T+t)+40.6
T=乾球温度 t=湿球温度
ろくさん条件には湿球温度が無いので、通風乾温度計用温度表と言うものから、この湿球温度を逆算してみると、
T=30度、t=23.8度、湿度60% と T=26度、t=22.7度、湿度76%
の勝負になります。上の式に代入してみればわかりますが、結果は79.3 対 75.7 僅差で26度76%の勝になります。
一方、誰かも言われていましたが、ダニの殆どは温度25〜30度、湿度75%〜90%で増殖すると言われていますから、この場合は30度60%の勝となります。
でも、ろくさん、人はそれぞれ暑がり寒がり、汗かき乾燥人間、いろいろいますから、快適さの判断は一がいには言えないかもしれませんね。


ろく 2000/07/04(火) 03:24:03
無口さん早速の回答有難うございます。

不快指数と言う考えかたをすっかり忘れていました。
実は上記の二つの温湿度ですが、絶対湿度に換算するとほぼ同じなのです。

ここから本題に入らせて頂きます。「梅雨時の床下」の池端さんのお宅の床下の湿度は85%と言うことでしたが、例えば床下の乾球温度(普段皆さんが使われている温度計です。)がこの時23.5度で、一階の温湿度が28度・65%であったとします。(床下はコンクリートの保冷効果で低くなっていると仮定します。)
そうすると絶対湿度は両方とも15.7、不快指数は床下73・一階78となり、水蒸気圧(絶対湿度)は同じで不快指数は床下の方が良い数値(快適)になります。
それでも床下の相対湿度が85%と有るのは良くないことなのでしょうか。
>ダニの殆どは温度25〜30度、湿度75%〜90%で増殖する
との事ですがこの時の温度と湿度の関係はandなのかorなのかどちらなのでしょうか。
話しを肥大させればカビ、ダニ、シロアリなどの発生(増殖)環境は相対湿度で決まるのか、絶対湿度で決まるのかどちらなのでしょうか。


無口 2000/07/04(火) 11:25:43
ろくさんへ
ここまで来るともう私はギブアップ寸前です。
どなたか物理and生物に強い方のお出ましを待ちましょう。

ただ素人考えですが、この場合、一階と床下の絶対湿度が同じなのですから、露点温度も同じになり(私算では約20.8度)どこか空気経路にこの露点温度以下の部分が有ると、その部分で結露するので問題でしょうが、この温度、湿度測定の時、他のどの部分の温度(表面温度も含めて)もそのときの結露温度以上であれば、結露面では何も問題ないと思います。

さてダニ、カビの問題ですが、ご指摘の、温度or湿度、なのか、温度and湿度なのか私も解りません、ただ世の中には、ダニ、カビ駆除剤として、防湿剤や調湿剤が売られていることから判断すると、温度and湿度(特に湿度)のような気がします。(ダニに聞いてみたい!)もしそうだとすると、床下の湿度85%は駄目だけど、温度が23.5度だから大丈夫と言うことになります。

いずれにせよ、あまり自信の無いコメントですみません。


ろく E-Mail: rokugawa@avis.ne.jp
2000/07/04(火) 11:56:43
無口さん有難うございます。

小難しい数値のオンパレードになってしまい、このセッションを見てくれている方も少ないのではないかと思いますが、
要は、

「カビ、ダニ、シロアリ等の発生条件は、%湿度なのか実際の水蒸気の量なのか、はたまたそこに温度も関係しているのか。」

と言った処をお伺いしたいのです。

無口さん同様、この件に関して明るい方または工務店さんのご意見・ご回答をお待ちしております。


pizza 2000/07/04(火) 21:33:57
はじめまして。
ろくさんの質問は、カビ・ダニ・シロアリの発生条件についてですが、その前にもう一度快適性について書かさせてください。
まず、言葉の定義ですが、注意しなければしけないのは、comfortとpleasantnessの違いです。微妙な違いですが、前者は生理的な中立状態( comfort というより、neutralかしら)、後者はもっと気持ち良い状態です。
pleasantnessは、暑い時に冷房入った時感じる気持ち良さですね。でも、暫くすると寒くなってくる。それは、comfortableな環境ではないんです。
 pleasantnessについては色々研究されてますが、まだ一般的な尺度は無いようです。
一方、comfortは色々な尺度があります。

 この前紹介されていた不快指数もそうですが、これは米国人に対する式であり、精度はあまり良くないかもしれません。現在良く使われているのは、PMVとSET*です。
両方とも人間全体の熱平衡式を考慮したものですが、SET*では体温調整など生理制御機構が組み込まれているため、発汗が多い場合はSET*の方が優れた尺度と言えます。

長々つまらないことを書いていますが、重要なことは、温冷間は空気温度だけでなく、周囲からの放射温度、湿度、気流、着衣、活動量の6要素が関係することです。

 さて、この6要素を使って、ろくさんの問題「30℃60%と、26℃76%」を比較してみましょう。断熱が良い家を想定して、空気温度と周壁温はおなじとしましょう。気流もとりあえず、0です。着衣は夏服(0.5clo)、活動量は椅子に座った安静状態(1met)にします。

 30℃、60%では、PMV1.6、SET*30.6℃
 26℃、76%では、PMV0.2、SET*25.4℃ となりました。

一般にPMVでは-0.5〜0.5、SET*では22.2〜25.6℃が快適範囲とされています。
PMVによる不満足者率は30℃で56%、26℃6%です。
この計算結果を見る限り、26℃の方が良い環境と言えるでしょう。

本題のカビ、ダニ、シロアリは残念ながらよくわかりません。
以前調べた資料でカビの発生抑制は望ましくは湿度55%以下、ただし75%以下でも繁殖が抑えられるというのが有りました( 菅原文子、建築学会論文報告集,No.383(1988))。
ダニも同様だった記憶があります。

以上、長文・悪文ですが、ご参考になれば幸いです。

PS. 私、仕事柄、住宅の温熱測定、シミュレーションをやっています。
今、思っているのは住環境は、住宅躯体性能だけでなく、住まい方、地域気象の影響を強く受けるということです(あたりまえ言ってすみません)。
住宅躯体性能は最も重要ですが、この掲示板でよく問題に挙げられる、内断熱・繊維系断熱材であっても、丁寧な施工、標準的な住まい方をしていれば、特に問題は生じないと思っています。自宅もグラスウールを使った内断熱工法で、室内9箇所、壁体内18箇所、屋外1箇所の温湿度測定を行ってますが、快適に過ごしてますし、特に耐久性に関する問題もありません。
 私は断熱的なメリットは、多くの方がおっしゃるように外断熱が有利であることを理解していますが、内断熱・繊維系断熱材にそれほどデメリットを感じていません。これは、経験とか感性で言っているのではなく、データの裏付けを元に言ってます。
 このような、マイナーな意見もあることを知って頂けるとありがたいです。

 本論からかなり、はずれて申し訳ありません。
 また興味ある話題があれば、参加します。



ろく E-Mail: rokugawa@avis.ne.jp
HomePage: http://www.avis.ne.jp/~rokugawa/
2000/07/05(水) 02:40:42
pizzaさん
大変為になるお話し有難うございます。
ちなみに私は大雪の日に宅配ピザを頼んで断られた経験があります。
そんな事はどうでも良いのですが、とりあえず「内断熱が快適なはずが無い!!」と言うご反論は別のセクションでお願いします。

さて、pizzaさんのお話しや無口さんのお話しでは(少なくとも体感的には)、ただ闇雲に「相対湿度が高いのは良くない事だ。」と言う一般的な(特に私)考えかたは必ずしも当てはまらないようですね。
最近では不快指数計付きの温湿度計もたくさん販売されているようなので、ただ湿度が何%だったと騒ぎ立てずに温度・湿度・その他の尺度を絡めて考えた方が良いかと思われます。(自分の事です)

さて、本題の「ダニ・カビ・シロアリ」についてはどうなのでしょうか。(個人的にはシロアリは省いてもいいです)
引き続きご意見・ご回答お待ちしております。



ろく E-Mail: rokugawa@avis.ne.jp
HomePage: http://www.avis.ne.jp/~rokugawa/
2000/07/08(土) 00:33:09
ご参考までに絶対湿度の算出方法を記します。
エクセルをお持ちの方はためしに入力してみて下さい。
(但し0度から99度)

セルA1に 温度を入力 (例 25度なら 25)
セルA2に 相対湿度を入力 (例 60%なら 60)
セルA3に=0.000007*A1*A1*A1*A1−0.0002*A1*A1*A1+0.0244*A1*A1+0.1883*A1+4.579
セルA4に =A3*A2/100
セルA5に =18/29*A4/(760-A4)*1000

セルA5が絶対湿度になります。
あくまでおおよその値ですのでもっと精度の良い数式や、マイナス温度時の湿度の出し方、露点温度の出し方の数式をご存知の方があればお教えください。

その後、どちら様からもご意見頂けないのですが、「いい家をつくる会」の工務店さん、私見で結構ですのでなにかお話しをお聞かせ願えないでしょうか。
このホームページは「いい家をつくる会」のホームページなのですよね。


池端 E-Mail: akikun@shift.ne.jp
2000/07/08(土) 06:54:04
参考になればと紹介します。

井上書院刊で住まいQ&A『ダニ・カビ・結露』(¥1900円+税)吉川翠+芦沢達+山田雅士 共著 という本があります。(これが『ダニ・カビ・シロアリ』だったら、ろくさんの疑問にズバリだったのですが残念!)

この本によると、ダニ君は食事(主に人間の垢、ふけ、カビ、食品の屑)をする場合、人間のように喉が渇いたからコップで水をゴクゴクとか、犬のように水溜まりでピチャピチャという様にはできず、すべてこれらの餌のなかに含まれる水分で補給しているそうです。よって、少なくとも含水量12パーセントの餌が必要で、そのためには湿度が60パーセント以上なければならないようです。一方、温度に関してはかなり低温でも繁殖はできませんが生き続ける事ができるそうです。実験に使用するダニは温度18〜20度で湿度75パーセントの環境下でマウス飼育用の粉末の餌をダニ用として飼っており、多数のダニが必要になると湿度はそのままで温度を25〜28度にあげると2週間から一ヶ月で十分なダニ数をそろえる事ができるそうです。

よって、ダニの生育条件としては第一に餌がある事。第二に最低60パーセントの湿度があること。第三に温度となるのではないでしょうか?

カビに関しては、温度、湿度(水分)以外に、栄養、酸素、ペーハーなどの生育条件があり、それ以外にも生育場所の問題があります。胞子が飛来しても人手によって洗い流されないような場所(床下や押入など)、紫外線にさらせれない場所、ガラスやタイルのように表面が平滑でない事、防カビ剤のような生育阻害分子の分布していないような場所なども考慮する必要があります。

ダニやカビなどの写真も載っていますし、毎日掃除をすると室内のダニの量が40〜50パーセントも減るなど、住まい方にも参考になるのではと思います。


ろく E-Mail: rokugawa@avis.ne.jp
HomePage: http://www.avis.ne.jp/~rokugawa/
2000/07/08(土) 12:14:32
池端さん有難うございます。

早速その本を注文して読んでみたいと思います。
…でもきのうのテレビで、本もダニの住みかになるなんて言っていたのでどうしようかなぁ。(冗談)


K1 2000/07/08(土) 15:21:12
池端さん さすがですねエ! 要約されていてわかりやすいです。
住まいQ&A『ダニ・カビ・結露』は私も読んだことがあります。
ダニとカビの所は読まなければよかったと思うほど強烈でしたし、今住んでいる家にどれだけ繁殖しているかと思うとゾッとします。読んだその日にカビ臭かったスポンジのソファを処分したくらいですから。
結露の所は大変勉強になりましたし、赤ペンチェックしたところがたくさんありました。もともとはこの結露のことが知りたくて読み始めたもんで。(^^;
みなさんも参考にしてください。ダニ・カビの所は覚悟しといてね!

ここは本の紹介じゃありませんでしたね。失礼しました。 m(_ _)m


ろく HomePage: http://www.avis.ne.jp/~rokugawa/
2000/07/14(金) 19:40:40
湿度とカビ・ダニの関係について、某石油システムセンター様よりご回答を頂きました。

かなり詳しく教えていただけましたのでこのセクションを解決済みとさせて頂きます。

詳しい内容は私のホームページの掲示板に掲載してありますのでご参照ください。(セコイ!)

 

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