プレカットってどうなんでしょ?

「いい家」が欲しい。/談話室



Jay 2000/06/13(火) 19:11:48
新築計画中の者です。
是非SCで建てたいと思い、いろいろ検討してきました。
で、コストも抑えたいと思い、ローコスト化の検討もしています。
別の書き込みにもあったかと思いますが、ただ単純にCSが高いのではなく、そもそもSCを選択するような施主は妥協しないからコスト高になるのだと・・・
私も大変納得しました。家の基本構造に関わる部分については妥協したくありません。
とは言っても背に腹は替えられず、ローコスト化も検討しなければならないんですが、その方法としてプレカットってどうなんでしょう?
過去にプレカットは輸入材が中心で、国産材はあまり使わないということを聞いたので「論外」としていたのですが、最近では木材の仕入れは工務店が行ってそれを工場に持ち込み、カットのみをやってくれるプレカット工場もあるという噂を聞きました。
本当でしょうか?またこれによりどの程度のコスト削減ができるのでしょうか?プレカットってデメリットはないんでしょうか?
どなたかご存知でしたら教えてください。
木軸の勉強もしてみて、「大工の伝統の技は仕口・継ぎ手にあり」なんて気もしていますし、職人さんがコツコツと手間をかけて刻んでくれた家の方が個人的に好きではあります。
どうかよろしくお願いいたします。


tonko1st E-Mail: tonko1st@jeans.ocn.ne.jp
2000/06/14(水) 10:47:00
Jay様 本当は大工さんが答えを書けばベストですが 参考になればと思い記入します。日本の材木は殆ど植林材ですが、それでも平地で育つことは希で、大抵は斜面でそだちます。樹木は自分の重量バランスを ユックリしたspeedですが、自分の葉、枝の重み、 斜面における自分自身の足場のアンバランスを自己制御します。そのため、頂上側と谷側とでは 同じ一本の樹木でありながら、材としての 強度 クセは 異なります。良い大工さんは、材木市場まで、でかけて、原木の根っこ側から年輪の形や、アヤとよばれる? 年輪を横切る薄い縞模様をよみとって 使用箇所を かんがえます。それから 製材屋さん に製材してもらいます。PRE-CUTは 平地育ちの米国材 カナダ材 北欧材からスタートしたのも ご理解いただけると 思います。たとえ 伝統的な仕口、接ぎ手を採用しない場合でも Pre-cutは具合は予め使用箇所の想定なしに機械的にカットされるので 好ましくはないとおもいます。木の個性にかまわず 寸法とスピードが最優先された建築木材はあとで必ず 想定外のソリ ワレとなって(しかも 見えない場所で)返ってくる可能性が大とおもいます。 、、、、、以上は 材木やの受け売りです。
 


川上 2000/06/14(水) 12:47:24
jayさん。参考にならないかもしれません。

我が家の上棟作業を手伝ったとき、木材に貼ってあったラベルを見ると
たしか名古屋のプレカット工場のようでした。ちなみに、建築現場は
佐賀県です。工務店さんにお願いしたのが、ヒノキの土台で、節が
多くていいから杉かヒノキの柱、梁とかの大きな構造材は、この談話室
で「ただいま勉強中」さんが紹介された中国木材のドライビームでした。
なさけないことに詳しく話は聞いてませんが、工務店、材木屋と
プレカット工場のネットワークがあるようです。以前ここで取り上げ
られたホワイトウッドなどの集成材は、輸入材を主としたネットワーク
でプレカットも外国なんだろうと思います。

コスト削減としては、大工手間省略による工数削減、木屑の始末(産廃
になります)あたりでしょうし、デメリットはカット部分に節が、
ちょうどきた時の強度の問題がありますが、最近は補強金物を使うので
気にしないようです。

使用木材が乾燥しているかどうかとか、刻みをする大工さんの経験と
技術がどうかというのもコストや仕上がりに影響すると思います。

だろうとか思うばかりですいません。実際にプレカットされてる職人
さんの書き込みを期待します。


kato 2000/06/14(水) 13:11:02
私邸は集成材を多用していますし、プレカットですが耐震金物の羽子板
取付用の穴で無用な穴が5個もありました。出隅・入隅柱の周辺の胴差
や梁にあったのですが、いつまでも金具が付けられないので聞いてみた
ら、プレカットは自動で開けてしまうとのこと。刻みを理解しているオ
ペレータが補正すべきだと思いますが、現状はできてしまうということ
です。私邸では、そのうちベランダ部分でどうしても取付できない1個
を除いては、羽子板のロッドが溶接されていないものを使用して、とり
あえず無用な穴がないようにしてもらいましたが、これがコンピュータ
の限界なんでしょうか?
私の親父は大工の棟梁をやっていました。弟子も6人いて子供の頃はよ
く墨付けによる手刻みも見ましたが、人間にも精度やそれぞれの職人の
腕の違いがありますから、どちらがいいとは言えないでしょう。
コストから言って、今はプレカットが普通なのではないでしょうか?
手刻みでやるような人は、金に糸目を付けない覚悟がいるのではない
でしょうか?


Jay 2000/06/16(金) 03:06:15
ご回答ありがとうございます。

tonko1st様
私も本で読んだことがあります。棟梁は木のあばれを予測して横架材の場合、凹型に変形する場合は両端に重量がかかる部分に使い、凸型に変形する場合は真ん中に重量がかかる部分に使うなど、棟梁の仕事は木の性質を見抜き、全ての柱が立ったときにバランス良く収まるように全神経と経験を駆使して百数十本の柱に墨を付け、刻みを行うことであると。
そんな隠れたところに棟梁の技があるのだと。
木という材質を長い歴史の中で知り尽くしたこの国の職人にこそできる技でしょうね。
そんなところに憧れがあるんですけどね。

川上様
実際に家を建てられた方のご意見非常に参考になります。
貴殿の話は、プレカットによるデメリットは特にないと受け取りました。逆に大工手間の削減と大工の経験差による出来上がりのブレがないことなどがメリットとして大きいと感じました。

kato様
やはり、経験者の話は参考になります。感謝感謝。
私も集成材(積層材?)+プレカットは合理的であると思います。集成材=あばれが少ない=プレカットでも均一な品質が保たれる。おまけにコスト削減にもなる。
ただ、昨今では集成材の単価も高くなってきて、無節でない限り無垢材との差があまりないという話も聞きました(厳密に原価を調査したわけではありませんが)。
だったら「無垢がいいなぁ」なんて思っちゃったりするワケです。
>コストから言って、今はプレカットが普通なのではないでしょうか?
>手刻みでやるような人は、金に糸目を付けない覚悟がいるのではない
>でしょうか?
ここが一番気になるところなのですが、「金に糸目を付けない」という程の差が出るものなのですか?であればあっさりプレカットに気持ちが行ってしまうのですが・・・。

私、木材の流通は全く分からないのですが、木材を仕入れるとき、丸太状態で仕入れる訳ではないでしょう。
もし、ある程度製材された状態で仕入れることができ、更にプレカット工場で「上面はココ!」というような指定までできるなら(もちろん指定は大工さんにお願いしますが)、tonko1stさんのおっしゃるような心配もないですよね。

どなたか木材の流通とプレカット工場の実状についてご存知の方いらっしゃいませんか?
その上で「それぞれに一長一短あって、こういうところに気を付けろ!」という話がいただければ、あとは自分の価値観で判断するのですが・・・。
更にまさかとは思いますが「SCなら無垢/プレカット!」というような決定打がいただければありがたいです。

引き続きよろしくお願いします。


kato 2000/06/16(金) 10:45:19
あと、プレカットできるのは90゜と45゜だけだそうです。依頼先の工務店の施工例を見に行ったお宅が変形敷地
で1方向の壁が40゜にしなくてはならなくて、その分の木材は手刻みになると言っていました。
かなり割高になると言っていましたが、具体的な金額は教えてくれませんでした。


川上 2000/06/16(金) 11:34:15
Jayさん。余計なお世話でしょうが。
ローコストも考えられているのなら、家の形状そのものが影響してきます。
四角い家なら正方形のような総二階とか、屋根も切り妻にするとか、
単純でシンプルであればプレカットでも手刻みでも仕上がりに違いは少ないと
思います。工期が延びる分は、手刻みが間違いなく高くなるでしょう。
ただ、腕のいい手刻みのできる大工さんは数が少ないので、時期や工期を
相手の事情にあわさないと難しいと思います。
でこぼした複雑な形状の外壁と屋根であれば、熟練の大工さんでも
「知らないよ。台風来たら雨漏りしますよ。それでもやります?」
熊本実家の親戚の家が熊本城のような家を建てたとき、言われたそうです。

ここの談話室でのやりとりでは、むくか集成材かは建てる人の好みのようですし、
手刻みにこだわる人は、近所や親戚に腕のいい職人さんがいて、その
できあがりを実際に知ってる人のようです。

またまた、思うとかようですばっかりですいません。
SCならTIP!じゃないかと。私は・・・


Jay 2000/06/17(土) 01:02:03
皆様、重ね重ねありがとうございます。
「余計なお世話」なんて言わないで下さい > 川上様
今はどんなことでも情報収集したい気持ちです。ありがたく拝見しております。
ただ、今までいろいろ検討してきて、TIPは不採用にしようと思っています(未練はありますが)。
下壁率に気を付け、耐力壁の配置のバランスに気を付け、強度(どちらかと言えば偏心率)に気を付ければ、それなりに強度のある家を建てることが可能だということを知ったからです。
この談話室で勉強させていただいたことから言えば、「TIP=木をふんだんに使う」ということがSCの家にもたらす効果として強度以外のものを多分に含んでいるとは思いますが(ここが「未練」です)。
で、先のように強度を考え、コストを考えると自然にシンプルな家になりますね、やっぱり。
究極は「田の字の家!」。昔の日本家屋は合理的だったんですね。昔の人の知恵には改めて感心します。
てなワケで、更なるコストダウンを考えるとプレカットが浮上したわけです。
今ごろになって言うのも何ですが、この質問の発端は随分前ある中堅の工務店(展示場にも家を出展しているような工務店。SCではないので依頼することはないと思うのですが)を見に行き、概略プランを作ってもらったとき、営業マンが「う〜ん、この広さでそのご予算ならプレカットになりますねぇ」と言われたんです。
その時のいかにも申し訳なさそうに言うので、聞いてみたんですが言葉を濁されはっきり理由を言ってくれませんでした。
そのことがなんだかひっかかるのです。

もうひとつ気になるのは「職人さんのやる気」。職人さんというのは自分で刻んだ木で家を建てたいのではないでしょうか?
気持ち良く仕事していただきたいですからね、やっぱり。ただ、こういう無形のものはこの談話室で話すにはそぐわないような気がしたので、今まで言わずにいました。

多少欠点があったとしても、コストメリットを考え、納得して使うなら良いんですが、最初tonko1stさんがご助言下さったように心持ち材を使いたい個所でもおかまいなしに心去り材を持ってこられたら悲しくなってしまいます。
今までの皆様のご助言から、プレカットに気持ちは動きつつあるんですが、「ちょっと待った!」という方のご助言も是非いただきたいのです。

 

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