こんな本を読んでから建てよう!
「いい家」が欲しい。/談話室
松井
2000/03/10(金) 00:16:42
何に関しても勉強は一生続けても終わりがありません。
木に関してもそうだと思うのですが、すでに多数の名著があってそれらで語り尽くされているようにも思えるのですが、情けないことにその百分の一も読めていません。
そこでこの談話室で皆さんが「これは読んでから建てた方がよい」と思われる本や情報を紹介し合ってはいかがでしょうか?
まずは、私が読んだ本で心に残り、勉強させられたものをいくつかご紹介させていただきます。
1.「法隆寺を支えた木」小原二郎・西岡常一(NHKブックス)
2.「木のいのち、木のこころ」西岡常一(草思社)
3.「木の国の文化と木の住まい」小原二郎他(三水社)
4.「森のめぐみ木のこころ」金田弘(海青社)
最後の本は、お子様方に20歳までにぜひ読んでもらいたいものです。
なお、注目したいのは隔月発行の冊子で「木のこころ」(日本林業経済新聞社)、そして森林総合研究所の松井宏昭さんの木材と福祉との関係についてユニークな研究などです。
前者の1998年11月30日に発行された第2号では、「洋風住宅と高気密化へのミスリードを考える」という特集が組まれていて「高気密化がすすんだ背景と意図を考える」、「高気密・高断熱がもたらす弊害を考える」、「民族と住まいの基本から考える」というおもしろい内容になっていて、いろいろと考えさせられました。
小松
2000/03/25(土) 17:19:20
私も松井氏に倣って、浅学ながら、読んだ本の中から幾つか紹介します。
1.「街全体が森になるといいな」田久保美枝子、自然住宅・住まい方推進ネットワーク
北斗出版刊 2400円
安全な自然素材だけを使った住宅作りを進めている自然住宅・住まい方推進ネットワーク
による本。この会の家は、金物を多く使う在来軸組構法では無く、木と木を組み合わせて
作る伝統木構法(貫構法)です。又、断熱方法は、炭化コルク材を断熱材に使った
外張り断熱、二重通気工法で、小屋裏と基礎部に開閉可能な換気口を持つという
まさにSCと同じ方法です。工法の特許関係は判りませんが、住む人の快適さを考えると
この方法に行き着くということかも知れません。以前松井氏が、この談話室の回答の中で、
貫構法とSCを組み合わせると素晴らしい住み心地になると言われていましたが、
まさにその方法そのままです。
興味の有る方は、是非お読み下さい。
2.朝日新聞社発行の科学雑誌「サイアス」の2000年3月号のp63に畳のイグサによって、
室内の二酸化窒素の濃度が低下するという記事が載っています。初期だけではなく、
継続して除去する能力があることから、何らかの未知の触媒作用に依って分解されている
としています。イグサにはアセトアルデヒドを除去する能力も確認されており、
天然素材は、まだまだ未知の能力を隠しているのだと思わせます。
ぱんちょす
2000/03/28(火) 21:49:06
本の紹介ではなく、感想ですみません。
松井さんお勧めの「木のいのち、木のこころ」西岡常一(草思社)を
図書館で借りて読みました。結論からいいますと非常に為になりました。
これから木造の家を建てようと検討されている方には是非お勧めします。
上手く説明できませんが、著者である宮大工の西岡さんの職人魂、木に
対する愛情がびしびしと伝わってきます。
私が一番心に響いたのは、「木は寿命まで生かさせてやるのが私達大
工の義務です。(ちょっと違う表現だったかも...)」とうところでし
た。私も現在木造住宅を建築予定しておりますが、やっぱり木造にして
よかったなあ〜と思いました。この本を読んで、より一層我が家に対す
る愛着が増すように思いました。
(以上、私個人の一方的な感想のみで申し訳ありません。)
川上
2000/03/29(水) 09:57:54
外断熱ではありませんが、木造、ローコスト、シンプルな家を
目指す方にお勧めします。
「二百年もつ家がほしい」私の家づくり奮戦記
伊藤勝 彰国社
こだわりどころでなく、信念、執念を感じる家づくりの本です。
西岡常一氏の意見、アドバイスがのっているのにびっくりします。
もし、著者が次の家を造られたのであればぜひ知りたいと思います。
建物を勉強するきっかけになった本でもあります。
「家族で家は建てられる!」
桂博史 新潮社
セルフビルドの本もいろいろありますが、設計士、建材屋、屋根や
外壁の職人さん達の生の声が聞こえてくる本です。気持ちよく家を
建てたい人の参考になると思います。
おまけといっては失礼になるかも。
「「家をつくる」ということ」後悔しない家づくりと家族の関係の本
藤原智美 プレジデント
西洋のリビングダイニングは、日本の客間にあたること。日本でいう
リビングはファミリールームにあたること、を初めて知りました。
間取りの参考になりました。
俊彦
2000/03/29(水) 22:55:34
「いい家が欲しい」を昨年の4月に読み、娘に送りました。
近々、ソーラーサーキットの家を建てることになります。
せんだって、新宿に出かけた折に立ち寄った本屋さんで
「いい家が欲しい」を発見して、手に取りました。
なんと、すでに第5版2刷になっていました。
そして、また買い求めて読みました。
初版よりもさらに心打たれました。
隙間だらけの家に住んで老後を迎えることになってしまった
私達夫婦にとって
「老後を支えてくれる一番確かなもの」である家を
娘の一家が手に入れることができるだけでもうれしく思っています。
Tomi
2000/03/30(木) 00:41:20
「いい家が欲しい」を購入し、読みました。
不満が残りました。次の版で改善されることを願っています。
不満は以下の通りです。
・引き合いに出している内断熱の工法が古過ぎる。
20年前の工法を批判しても無意味です。
今や内断熱でも屋根断熱は当たり前です。
・SCが良いと言っているが、肝心のSCがどういうものか、ほとんど説明が無い。
あと、細かいことですが、基礎外断熱で13〜15℃を保つことができるとありますが、これでは寒すぎます。かと言って基礎断熱の床下を20度まで暖めるのは、熱容量が巨大なので大変なエネルギーを要するはずです。松井さんは15℃が暖かいとお思いですか?
シバタ
2000/03/30(木) 21:06:13
内断熱で、屋根断熱が当り前とは初耳です。
内断熱の最新のメーカーのカタログを見ても、天井断熱が当り前ですし住宅金融公庫の断熱の仕様説明も天井断熱を前提にしています。
20年前の内断熱工法というのは、どのようなものだったのでしょうか?そして、現在どのように進化しているのかについて教えてください。
またSCについてはカネカの特許とのことですから、松井さんが本の中で説明するには限界があるのではないでしょうか。
私には、十分理解できましたし、分からない部分についてはカネカに直接問い合わせることで宜しいのではないでしょうか?
松井さんは「断熱の方法」を知ることの大切さを教えてくださっているのですから。
また、床下の温度が暖房も無しで13度以上もあるということが驚きでして、床下で日常暮らしているわけではないのですから、その結果床上の温度が快適であるならばすばらしいことなのではないでしょうか?
SCの家では、床下を20度にも暖める必要があるのでしょうか?
私の家では、外が0度の時には室内が5〜6度ですから、床下が15度もあるとしたら正に夢のような家に思えます。
ぱんちょす
2000/03/30(木) 21:44:58
Tomiさん 「いい家が欲しい」対するご意見は、松井さんも望むところでしょう
が、この書き込みの意義を考えて下さい。皆さんから折角「いい本」の紹介をし
て頂いているのに変な方向に議論が発展するかもしれません。できるならば、
「新しいテーマ」として書き込んで頂けないでしょうか。私自身、「いい本の紹
介」を非常に楽しみにしているのですから。何卒ご理解頂き「新しいテーマ」へ
の書き込みよろしくお願いします。
シバタ
2000/03/30(木) 22:36:01
まったくぱんちょすさんのご指摘の通りです。
私も、この欄は楽しみにしていましてすでに数冊の本を買い求めました。
この欄が、いろいろのためになる本の紹介で埋め尽されるようになることを切に願っています。
私の質問は場違いでした。おわびします。
J
2000/03/31(金) 08:30:41
シバタさんこんにちは
全然謝ることないと思います。
私もまったく同じ事を書こうと思ってました。
批判や意見は大いに結構なのですが、Tomiさんのように
あまりに事実に反するのは困ります。
匿名希望
2000/04/11(火) 11:18:12
確かにTomiさんの文面には問題はあるでしょう。
が、しかし、Tomiさんの主張の中で見落とせない点は、松井さんの著書では『SCがどういうものか、ほとんどど説明がない』という箇所です。このご指摘に反論をするのはかなり難しいのではないでしょうか。端的に言って、松井さんの本の中で、他の工法に対しての批判に使ってあるページ数とその”具体性?”の度合いに対して、SCのそれがどの程度かを考えれば、明白ではないでしょうか。
それにしても、良い本が、あまり見つからないのには、本当にうんざりです。
ぱんちょす
2000/04/11(火) 19:45:44
私見ですが、「いい家が欲しい」を読み良かったことは、外断熱の存在
を知れたことですね。当初、住宅に関する知識は殆どありませんでした
から、SCについてはカネカのHPや、この談話室で勉強させて頂きま
した。『SCがどういうものか、ほとんどど説明がない』に関しまして
は、正直なところ本を読んだ当初、知識ゼロの私は何となくSCのコン
セプトをおぼろげに理解、納得できるくらいで、詳しいところは理解出
来ませんでした。でも、それでいいんじゃないでしょうか? 何故か?
といわれますと、「いい家が欲しい」を読み、断熱方法のみならず、住
宅に対する様々なことについて「知りたい、勉強したい」とう意欲が湧
きました。いうなれば、不勉強な私にとって住まいを考える 「きっかけ」
をつくってくれた本であり、それだけで感謝しているからです。
さて本題に入り本を紹介させて下さい。
「木のいのち、木のこころ」(草思社)
ご存じの通り、松井さんが紹介された本ですが、これには「天」、
「地」、「人」の3編があります。西岡常一氏が書かれた「天」と加
えて、氏の唯一の弟子である小川三夫さんの「地」と「人」を続けて
読むといっそうおもしろいかと思います。
「私は悪い工務店」
ある工務店が書いた実話です。「私はこんな欠陥住宅を造りました」
や「欠陥住宅を買わない為に」ということが書かれています。何て酷
い奴だ!と思いましたが、欠陥住宅が造られる裏側にある、建築業界
の体質(裏話)や、この工務店からの切実な弁明?(欠陥住宅を造り
たくて造ってるんじゃ無いよ!という感じ)が書かれており、う〜ん
一理あるなあ と考えさせられるところもありました。出版社、著者
名ともに覚えておりません。すみません。
それと、本ではありませんが、過去に「外断熱を勉強するには?」とい
うテーマでの書き込みがあります。これは非常に参考になりました。
外断熱や、高断熱・高気密に関する本がたくさん紹介されており、この
中で私が読んだ中で面白かったのは、ハワイさんという方が紹介されて
いた『これからの木造住宅 第3巻 省エネルギー・熱環境計画』でし
た。 内断熱、外断熱を問わず、その他SCや PAC住宅、OMソーラ
ー等の工法について公平にバランス良く書かれています。
興味ある方は過去のログ(外断熱を勉強するには?)を検索されてはい
かがでしょう。ちなみに私は、この様な専門書は図書館で借りることに
してます。図書館には専門書が多く、税金を有効に活用する手段の一つ
と考えてますので大いに重宝してます。
ハワイ
2000/04/12(水) 00:46:38
『ぱんちょす』の書き込みを見て、勇気を出して、久しぶりに『ハワイ』の名前で書き込みします。
私の紹介した本が、少しは役立っているようで、書き込みした甲斐がありました。『ぱんちょす』の書かれたように、『外断熱を勉強するには』のログの所は結構前向きな、再読する価値のあるものだと思います。
それはそうと既にどなたかが紹介されているかもしれませんが、今日近くの書店で、床下暖房を記事を書いている本を見つけました。結構面白いです。
『建築知識』2000年 3月号
ここで、15万円前後で出来る床下暖房の記事があります。一読の価値有りです。ただし、ここで紹介されているFF式の灯油のストーブによる床下暖房は、もしかすると消防法に触れるのではないかという心配がありますが。
話はそれますが、実をいうと、ここ最近、別名で(匿名希望や、外断熱云々や、高断熱云々、その他諸々)で書き込みをしていました。ちなみに、『ぱんちょす』の一つ前の匿名希望は私『ハワイ』です。名前を複数使っていい加減なことをしてきた言い訳をしたいのですが、松井さんの本に対する批判になって、感じが悪くなりそうなので、今日はやめておきます。
HIROSE
2000/04/12(水) 05:38:38
建築知識 3月号 大変興味がありますので 本日買い求めます。
読む前の見解ですが、私の仲間の工務店さんのところでご自分の家で
床下にFFのストーブを
とういのをこころみましたが、奥様が自律神経失調症になってしまい大変つらい思いをしたそうです。化学物質過敏症との診断でした。
床下を高温の空気で暖めるというのは
併せ持つ弊害も相当危険なものがありそうです。よくよく注意しないといけません。
私もSCビギナーのときセラミックヒーターを床下に設置してみましたが温度むらその他で適切でないと判断し温度測定後、即刻撤去しました。
SC特約工務店の方にはなるべく採用してもらいたくない手法です。
松井
2000/04/12(水) 22:09:08
私がいつも手元においてある本の一冊に「一流ブランド品の科学」高橋恭著(はまの出版)があります。
家づくりに少々疲れを覚えたような時に開きます。
どのページを開いても、そこには使う人の立場にこだわり、いかに長年愛着をもって使われるかにとことんこだわった物づくりの物語が紹介されています。
「世界でただひとつ、あなただけの逸品」という言葉にいささかの偽りも許さない、手づくの真骨頂に感動させられます。
それらに比べたら、自分の家づくりはまだまだ甘く、未熟でつまらない、疲れたなんて言ってはいられない、さあがんばろうと尻を強く叩かれる思いがするのです。
ジョン・ロブのように一生履き続けられ靴があり、「ケリーバッグ」に代表されるエルメスの持ち手の部分に対する誇り高きこだわりと、持ち歩く人に対する特別な思いやりなど知れば知るほどに反省させられ、チャレンジ精神をかき立てられます。
いい家と大宣伝されているものが、いい靴やバッグにも劣っている、それを嫌というほどに知らされ、考えさせられてしまう一冊です。
池端一博
E-Mail:
akikun@shift.ne.jp
2000/04/29(土) 10:02:43
福井でSCの工務店をしています。
建てられる方も施工する方にもぜひ「住まいQ&A ダニ・カビ・結露」井上書院をお勧めしたいと思います。健康住宅を考える上で私には非常に参考になりました。
それとHIROSE様へ、床下の空気を低温で暖める方法というのはいかがでしょうか。インナー全体を蓄熱槽として利用でき、かつ、過乾燥もふせげると思います。(データより)
めろん
2000/05/02(火) 13:10:19
お薦めの本というわけではないのですが、最近本屋で
別冊宝島「家の建て方・選び方」という本が目にとまり、ぱらぱらと
めくって見ると見覚えのある「外断熱」と「内断熱」の断熱材の入れ方
の絵が載っていたので、思わず買ってしまいました。この中に、つぎの
ようなセクションがあります。
Part5 かならず決めなくてはいけない3つの選択
第1の選択 家の「構造」
第2の選択 「断熱」の方法
第3の選択 「依頼先」をどこにするか
この構成、見覚えありますよね?
特に「断熱」の方法については、完全に「いい家がほしい」のまるごと
引用でした。ちゃんと松井社長に引用することを了解を得ているんで
しょうか。少なくとも、参考文献として「いい家がほしい」を記載して
ほしかったなと思いました。
まあ、この本によっても世間に外断熱の知識がひろまって、より多くの
工務店やハウスメーカーが外断熱方式を採用してくれるようになれば
いいのだけど。
松井
2000/05/03(水) 07:32:15
別冊宝島のことは全く知りませんでした。
ご指摘、ありがとうございます。
ところで、芝浦工業大学教授の武田邦彦先生が「リサイクルしてはいけない」(青春出版社)という本を書かれています。
せっせとリサイクル活動に励んでいられる方々からは猛烈に批判されたりもしているようですが、ダーウィンの「それが自分にとって嫌なことでも、勇気をもって見れば真実が判る」という言葉を励ましとしてリサイクルに関し、いろいろと目からうろこの見方を教えてくれています。
その中に次ぎのようなことが書かれています。
「製品の設計寿命が今より2倍長いものを買い、それを丁寧に使ってメーカーが示す寿命の2倍使って捨てる。これによって、生産量は約8分の1になる。
資源寿命は8倍に延び、廃棄物は8分の1になる。」
また、江戸時代の簡素な住まいと現代の西洋風住宅をつくるために使用するエネルギーを比較すると、後者は80倍のエネルギーを必要とするとのことです。
孫の代まで住める家を造って、住宅の着工数を現在の8分の1にすることと、エネルギー使用の少ない家づくりをすることの重要さを痛感させられる一冊です。
家づくりにおける環境負荷の最大のものは、量を追うことであることを知りつつ、上辺は環境至上主義を装い、「地球にやさしい家」などと白々しく宣伝広告をしているメーカー各社にとって、8分の1の生産量ということは倒産か廃業か転業を迫られることです。
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