三洋電機からのクレーム

「いい家」が欲しい。/談話室



松井 2000/04/10(月) 23:57:10
今年の2月の終わり頃に三洋電気からこんなお話がありました。
松井さんの本に紹介されたので、「三洋電機の遠赤外線輻射暖房機」についてというお客様からのお問い合わせが多くなり、てんてこ舞いをしている。
遠赤外線については、全く放射されないわけではないからよいとしても、一台で50〜60坪もの広さの家を暖めてしまうということはあり得ないことなので返事に困ってしまっている、そこのところは至急訂正していただきたいというのです。
三洋電機側の説明では、カタログ表示は10〜12畳を暖めるのに適していることになっている、つまり普通の家では10畳程度、コンクリートのように気密性のよい家ならば12畳ぐらいの広さを暖めることができるのであって、50坪と言えば100畳の広さであり、そんな大空間を一台のストーブで暖められるわけがない、それは明らかに誇大な表現であり、何かの間違いではないのかと言われるのです。
この珍妙なる愚問に対して、まともに答えるのもうんざりと思ったのですが、本に紹介した手前仕方がないので大阪から技術者に来てもらい、実際に輻射暖房による遠赤外線効果の高い家の暖かさを存分に体感してもらってから説明をしました。
現実を知った二人の技術者は呆然としてしまいました。
そこで、あきれかえっているお二人にお願いをしました。私が推奨したのは5500キロカロリーのものなのだが、それでも熱量が大き過ぎる、もっと微弱な熱源のものを作って欲しいのだと。
そして三洋電機さんは、せっかく優れた輻射暖房機を開発されたのに、その販売部門が10年以上昔の家造りしか知らないために、10年以上昔のカタログ表示を信じて販売をしている、しかしソーラーサーキットの家では、御社のストーブは普通の家の10倍の暖かさを発揮するということが分かったのだから急いでカタログに「ソーラーサーキットの家では100畳前後」という但し書きを添えてはいかがですかとお話しました。
さて、来年の三洋電機の輻射暖房機のカタログ表示がどのように変わるかが楽しみです。


MM 2000/04/12(水) 15:59:00
SCの家が高性能なのはわかりますが、
高気密高断熱の家ならいいわけで、
何もSCの家に限定しなくてもいいと思います。
あまりに手前味噌過ぎませんか。


匿名希望 2000/04/12(水) 17:34:52
 確かにそうも思えます。しかし、一つ疑問があります。

>高気密高断熱の家ならいいわけで、
 そうでしょうか?高気密高断熱でもグラスウールの内断熱の家が
 輻射熱の効果を十分に得られるものでしょうか? よく判りませ
 んが、外断熱でポリスチレン断熱材や、ウレタン断熱材を使用す
 る方が輻射熱の効果を十分に得られるのではないでしょうか?


Green 2000/04/12(水) 20:32:58
断熱材の素材の違いによる輻射効果の差異はよくわかりませんが、
外断熱の場合、壁内通気層を伝って熱が壁全体(=家全体)に伝わり
易いのに対し、内断熱の場合、断熱材としての能力が災いして、
家全体に熱を伝わせる効果が弱いと推測します。

また、高気密住宅には往々にしてありがちですが、各部屋毎に気密
を維持する様な状態だと、ドアを境に室温が極端に違うことも
あります。小さな熱源で100畳程の空間のどこでも充分な暖かさ
を得ようとするならば、間取りのみならずドア、窓の配置や造り
等を熟慮し、空気(熱)の流れにも気を配る必要があるはずで
単純に「高気密高断熱ならいい」とは言えないと考えます。

(但し、ソーラサーキット「のみ」がそれが可能とは言えませんし、
またソーラサーキット「だから」といって必ず可能とも言えないと
考えます。多分、ですが、松井さんはそのどちらも仰ってはおらず、
ソーラサーキット「なら」近道になりそうだよと意図されたものと
推測します。)


松井 2000/04/12(水) 22:44:58
MMさんから「あまりに手前味噌過ぎませんか」とのご批判をいただきました。
家を暖かくしようと考えると、暖房機の性能の向上を図ることになります。これまで、わが国ではその努力が盛んでした。
しかし暖かな家を造ろうと考えるならば、高気密・高断熱化して家そのものの性能の向上を図ることになります。
その結果、暖房機の製作者達の考えや予想をはるかに越える高性能な家がわが国にも当り前のように普及し始めているのです。
その現状認識を三洋電機に求めたということです。

輻射熱効果についてですが、高性能断熱材が内装のすぐ裏側にある家と空気層がワンクッションある家とでは暖かさに違いがあります。
また、次世代省エネ基準が求めているように、間仕切壁の中にも全て綿状断熱材を詰め込んでしまう内断熱工法の家では、外断熱・二重通気工法の家のように部屋間の温度の平準化は期待できません。
熱の伝達は空気の対流によることになり、それではドアーが閉められたらお終いですから、やたらと吹き抜け空間を必要とする家になります。
輻射暖房をした場合のソーラーサーキットの家の温度差の少ない暖かさには独特のすばらしさがあって、なんら「手前味噌」過ぎてはいないのです。
ここがよく理解できてから家づくりをして欲しいものです。


MM 2000/04/13(木) 08:18:05
私が言いたかったのは、SCでなくてもできるでしょう
と言うことです。
カタログに載せるなら、建物の性能により100畳まで対応可能
とすればいいと思います。

匿名さんのおっしゃるとおり、高気密高断熱だけでいいとは思っておりません。
たくさん条件がありますが、省略しました。


デジタル 2000/04/13(木) 09:23:10
電機メーカーのカタログに載せる数値には、何カロリーの空調能力なら
何畳まで、という一般的な基準があると思いますよ。それを○○工法
だと何畳まで、なんてことをいちいち書いていたらキリがありません。
そうしたことは、○○工法側の宣伝の場で「通常の○畳用の暖房で
○畳までカバーできる」てなことをPRするのが筋でしょう。


ハワイ 2000/04/14(金) 00:49:59
手短すぎて失礼かもしれませんが、私もMMさんやデジタルさんのご意見に賛成です。


BON 2000/04/14(金) 16:58:28
時々TVでTVショッピングなる番組を放映しています。製品の宣伝を行って最後に値段と申込み方法を見せる内容ですが、アクションを起すたびに周りから「わぁ〜」「すごーい」という歓声や溜息が聞こえてくる。何かそれに似てますよ、松井さん。そういう意図はないでしょうが、何かそう感じてしまいます。残念です。


tonko1st E-Mail: kanashima@rw.kintetsu.co.jp
2000/04/14(金) 18:02:52
以前 書き込みを させて頂いたものです。道場主からは 同業者であることがと判明したとなんの根拠もないのに宣言され、ものがいいたければ 自分で homepageをつくれとまで いわれ バカバカしくなり 弁明もしませんでした。但し今回の三洋電機の件は 道場主の ご性格からみて 荒唐無稽な 話ではないのではと思い書き込みをしました。理由は 不景気な現在 ワザワザ関西から(私も関西に在住)2名も測定器をもたせて派遣するのは 余程のことであろうと推察するからです。それとSCの 家は 空気層が 2重にあり、冬は閉じた状態にすれば 断熱3重サッシ以上の 断熱性があるのかもしれません。今年の 2月3月は 決して暖冬とは 言い難いし外気温 測定時刻は 明記されては いませんが、大いにあり得る話ではないかと 思います。蓼科で建てる別荘も かくありたいものです。更には 内装木材が 天然乾燥した物であれば 細胞が 破壊されてない分だけ蓄熱性が優れているとおもわれます。同じ無垢材でも 強制乾燥材では蓄熱せいが劣るとおもいます。国産で最高といわれている 院庄木材クラスか 低温燻炭材と推察します。さて 松井さん 私は東京出身で 大学も小平の分校に2年通いました。専門は物理です。あの学校にそんなものあるはずないといわれますが。あの当時は都内でいくらでも各種情報が38年前でも自分で簡単に とれました。関西では チョットしたことでもその都度東京まででむかないと、外国に関する情報は 取りにくいのです。情報格差がこれだけあるとは 想像もできませんでした。以前ドイツの断熱材か窓サッシのときに大使館に人にいかせるとは ケシカランとしかられましたが、大阪では ドイツ領事館すらありません。さいきんは 不景気で勤め人は なかなか出張もむつかしくなりました。いずれにせよ 良い NEWS だと 思います。身内同士でほめ合うのもいいけど、利害関係 ゼロの 第三者の三洋さんが首をかしげる様子こそ SC に対する最大の ほめ言葉と解釈し、素直に拍手!!! 来年のカタログ ドナイ ナルン ヤロカ?


てる 2000/04/14(金) 23:57:34
>利害関係 ゼロの 第三者の三洋さんが首をかしげる様子こそ SC に対する最大の ほめ言葉と解釈し

だ、か、ら、「SCに対する」じゃないんじゃないの?
何か宗教めいてないですか?
このHP見ている人の多くははSCに対して好意的に感じていると思います。松井さんの表現の仕方が今後も続いていくのなら、離れていく人増えると思いますよ。もう少し客観的な表現がふさわしいと私は申し上げたい。




ハワイ 2000/04/15(土) 02:01:43
再び書き込みをさせていただきます。結論から申し上げて、『てるさん』のご意見に、残念ながら賛成です。

『てるさん』のご意見にあるように、「松井さんの表現の仕方が今後も続いていくなら、離れていく人は増えると思いますよ」は、結構、的を付いているのではないでしょうか。

というのも、正直ここ数カ月のこの談話室の書き込みを拝見すると、少なからず心地よくない感じがしていました。以前ならば、松井さんのご意見に誠実に反論する方や、住宅建築に関する前向きな議論が多くあり、この談話室に訪れる度に、大変刺激なり楽しみでした。が、しかし、ここ数カ月は、『松井さん色』onlyになるか、あるいは、『一回きりのトピック』が多くなり、特に議論らしき議論もなく、残念に思っていました。

とはいうものの、1カ月くらい前だと思うのですが、0Mソーラに関する松井さんの文面に対しての、どなたかの反論は非常に興味深く、このような面白い議論は、ここ数年見たことがありません。また、松井さんの文面に対する、この方の反駁の正当性と客観性に拍手をおくりたいと思ったのは、きっと私ばかりではないと思います。しかし、このような議論も、一時期に比べ最近はめっきり減っているのではないでしょうか。

どなたかが何カ月か前に提案された『談話室を良くするために』とかいったテーマに匿名で書き込みをした時、2度とこの談話室に書き込みはしまいと決めたのですが、やはり今回の三洋電機さんに対する松井さんのご意見は、率直に言って、『鼻につきます』。議論の発端として、松井さんのように敢えて極論的な意見を示すのは有効かもしれませんが、それも時と場合によります。

松井さんのような人生の大先輩にこのようなことを言うのは失礼かもしれませんが、『もう少しバランスの良い議論やご意見』をなされてはどうでしょうか。そうでなければ、この談話室の存在意義が薄くなってしまうのではないでしょうか。


ろく 2000/04/15(土) 13:44:02
 カタログ表示の変更・・・。松井さんの楽しいユーモアだと思って拝見させて頂きましたが、皆さん大変真面目な方達でこのお話しはとても盛り上がっておりますね。
 私も最近似たような事がありました。某大手パネルヒーター屋さんに「50坪の家をストーブ一台で賄えるのですが、念の為パネルヒーターも設置したいが保守の面では・・・」と質問をすると、「ストーブ一台で50坪なんて絶対に不可能だ。パネルヒーターをメイン暖房(各部屋に設置して)として半年近く24時間運転をして下さい。」と言われました。案外暖房機屋さんはそういう家があるのを知らない物なのですね。


虫 2000/04/15(土) 15:23:56
松井さんのお話は、一台のストーブでも50坪ぐらいの家を暖めることは可能ですよ、ということなので「へー、そういう家も最近では造れるようになったのだなー」と感心していればいいのではないでしょうか?
私は、それも家づくりのために役立つ立派な情報の一つと受けとめていますので、素直にありがたいお話だと思っています。
「鼻につく」程度の情報と思われるのでしたら、何も反論する必要も無いのですし、松井さんの表現の仕方に結び付けて論じるような問題では全くないと思うのですが。


tonko1st E-Mail: kanashjima@rw.kintetsu.co.jp
2000/04/17(月) 11:04:58
虫さんに 同感です。松井さんの表現に好感をもつとか 嫌悪感をもつとか そんな議論は個人の事柄です。それより 大事なのは 5500kcal/h?で 50坪のおそらくは2階建ての家(平均室内高6mとして) 仮に熱損失ゼロで 室内空気 内装材を 例えば初期室内温度7度から 18度に立ち上げるのに 必要な時間がどのくらいなのか そんな議論のほうが この 談話室の目的により近ずくのではないでしょうか。そのためには 空気の比熱 内装材の大まかな比熱を 知る必要があります。さらに 換気装置の熱損失も 考慮せねば なりません。頭の痛くなるテーマですが。そんな 小難しいはなしは 歓迎されませんが、今回の 三洋の件はそのくらいの 重みを抱えた話題とわたしは 解釈しています。みなさんは いかがでしょう


体験者 2000/04/17(月) 15:26:09
そんなに難しくお考えになることはありませんよ。
私の家はやく60坪の広さの二階建てのソーラーサーキットの家ですが、サンヨーさんのそのストーブ一台で17度から20度になります。
設定温度をもっと高くしておけば、さらに温度を上げることが出来るのでしょうが、それでは掃除をしたりしていると汗が出てしまいます。
私たち家族も、実際に体験するまではそんなことが本当に可能なのかと半信半疑でした。
ですから、あなた様がそのように思われるのは至極ごもっともなことだ思います。


非体験者 2000/04/17(月) 15:40:48
いいですね。実際の体験者のお話。

で、冬の寒いときで、17度から20度になるまでの時間はどれくらい
でしょう?できれば外気温のデータもあるとありがたいのですが。


匿名希望 2000/04/17(月) 17:29:09
私は建築士で最近は施主さんの代わりに施工確認をしているため多くのメーカーさんの住宅を拝見してますが、暖房機1台でも十分という家は珍しくないですよ。先日行った北海道旭川のお宅でさえもそうでした。Tホーム製築1年の内断熱です。「ソーラーサーキットは云々」という程、そんなに特筆すべき事ではないと思いますよ。
むしろ、そういうことを知らない方は「ソーラーサーキットでないとサンヨーの暖房機1台だと寒いはず」と感じ、ソーラーサーキットにお住まいの方は「それ見たことか、ソーラーサーキット最高!」と感じると思います。実際、そんな様子になってきたのでカキコしました。


体験者 2000/04/17(月) 20:08:58
完成して引っ越したのが7年前の7月で、10月の終わり頃にダンパーを閉めて、12月の5日頃にストーブを点火したと記憶しています。
それから、すぐに暖かくなりました。
その後も毎年そうです。
今年の真冬、外の温度がマイナイ3度を記録した日の朝は、一番ストーブから遠く離れた部屋の温度計が17度でした。
内外温度計をプレゼントしていただいていますので、それを毎日見るのが楽しみです。
松井さんのお話では、冬を暖かくするのは簡単で、梅雨時と夏を快適にすることができるかどうかが問題なのだと聞かされています。
ソーラーサーキットの家に暮らすと、そのお話の意味がよく分かります。


Y.O E-Mail: NCB00510@nifty.ne.jp
2000/04/17(月) 20:59:27
   
 松井さんの驚異のデーターmail を見たとき、やったSCサーキットを
検討してきて良かったと喝采したものです。
またあとの体験者さん方々の実績を読んでこれは確信にかわりつつあります。
 松井さんの書き込みを読んだとき私は松井さんが小躍りしてはしゃいで 
みえる御様子が想像でき、ほほえましくにやにやとしたものです。
お祝い申し上げます。

 以下は私見です。
 一部の皆さんのご意見については私は読解力不足もいいところに
思っていましたから松井さんがわざわざお答えされないのだと信じきっているのです。
誤解されてる一部の皆さんは、御本、”いい家ーー”の外断熱高気密二重通気工法を
どう理解されて読まれたのしょうか、
 外断熱工法では断熱材の内側(に位置する)の”熱容量”が、
内断熱工法のそれと比べ特別なことをしなくても大きく取れるので、
あっためるまでは時間が掛かりますが、いったんあったまってしまえば、
あとは”コンクリート造りの家の様に”温度変化が小さく
また部屋間の温度差が少なく快適性が有っても不思議ではないのです。
さらにこの工法では熱ふくしゃ面積が大きくなっているので部屋内
(そしてたぶん部屋間もですが)の温度差も小さいのです。
 前者の”熱容量”は”断熱”とは別個の物理の概念ですから
内断熱工法で高気密高断熱にして、もよっぽど特別な作り方をしない限り
ビニールハウス的快適性にすぎないのです。


 SC工務店さんへのコメントと質問を書きます。
1、熱容量は断熱材の内(部屋)側に使われているおおよそ木の全体量に
比例しますから高断熱二重通気工法の家といえども
工務店さんは誠心誠意施主さんの快適性を優先させて、ふんだんに
木を使かって(プラスター板等の多用はやめて)くださらないと
上記の利点はいきて来ないはずです。 このところは施主はひとえに
工務店さんを信じるしかないわけですので良い家を造ろうとされて
頑張っておられる工務店さんよろしくお願いいたします、また
信念を持っていい家造りに頑張って下さい。
2、質問です。この談話室かどこかでどなたかが(松井さんかも?)
SCの家で施主によっては内装すべてを板張にしたいという
ナンセンスな注文を言う、と批判的にかかれていました。 
上の点からいくと私もその施主の方の様に注文したいのですが
(コストのみが気掛かりですが)、どこが問題なのでしょうか、 
吸湿性、デザイン性、年月による反り?、コスト、などなのでしょうか?
 お教えください。
 


松井 2000/04/17(月) 23:54:25
この話がこんなにも皆様の関心を呼ぶとは、実にうれしいことです。
なぜなら、住み心地の良い家は「構造」「断熱の方法」についてよく勉強し、モアーベターな選択をすることが大事だからです。
「断熱の方法」を究めるということは、当然のことながら「気密」「冷暖房の方法」そして「換気」を、あたかも車の四輪のベストバランスを求めるようにするということであります。
今回、「暖房の方法」にスポットを当ててみたのですが、すでにお話しましたように現在までのところ暖房器具のメーカーのほとんどが、家づくりの進化に遅れをとってしまっていることは事実です。
しかし、わが国のメーカーがいつまでもそのような状態に甘んじているはずがありません。特に、三洋電機の冷暖房機の開発に携わっている方々は意欲的で優秀ですから、きっと2〜3年以内にさらにすばらしい製品を開発されるはずです。
おそらく私の推察では、今のところ各メーカーとも暖房機の開発に当たって、これから市場が求めてくるものは何かということについて意見が対立していると思われます。
すなわち、従来の低性能な家を対象にしたものを主力商品とするのか、それとも次世代省エネ適応の家用のものに移行すべきかについてです。
しかし現在では、私のように遠赤外線輻射暖房が最善のものであるという確信を持っているメーカーはほとんど無いようです。
相変わらず、空気暖房か床暖房でよいとする意見が多数派のようです。

今から、8年ほど前であったと思うのですが私が東北の高性能住宅を見学に行った折に、三洋の輻射暖房機の存在を知って早速試用し、そのすばらしさに感動して開発をされた方に手紙を送りました。
その後知らされたことなのですが、その暖房機の開発に当たった人達は、そのような温風を出さない輻射暖房機など売れる訳が無いという上層部の強い反対を押し切って、これからは高性能な家づくりが主流になるはずだという見通しから、大変な勇気をふるい、苦労をして開発されたものであったとのことです。
それだけに、私からの手紙は大層の励ましとなり、当時開発に携わった関係者の間で回し読みされ、その後3人の担当者が実際に私が設置した家の暖かさを体感に来られました。
そのような開発者達の苦労と努力と、適確な見通しを知らずして、また、自社の製品の優秀さを知らずして、大阪の本社の営業部門は、従来のカタログ表示を鵜呑みにし、「いい家が欲しい」の読者からの問い合わせにどう答えたらよいか困惑しているということが私には腹立たしかったのです。
当時、輻射暖房機は松下電機も発売していました。
試用してみましたところ、三洋の方が性能的にも、デザイン的にもはるかに優れていたのです。
その円筒形のユニークさで、グッドデザイン賞を受賞しています。
私が機会あるごとに三洋のストーブをPRしてきましたのは、その開発者達の発想と苦労に感謝したかったからです。
そのストーブは、部屋の隅に暖炉をつくってその中に上手に納めますと、とってもいい雰囲気をかもし出します。そうするためには、注意しなければならない点がいくつかありますが、風を出さず、音も出さず、実にマイルドな暖かさをもたらしてくれます。
そして、その暖房効果はソーラーサーキットの家ではカタログ表示の約10倍にもなるのです。
その表現が気に入らない方がいらっしゃるようですが、私は他の工法の家では試したことがありませんから、そのような表現をしているだけのことです。
多分、外断熱で熱損失係数が2.5以下で、相当隙間面積が1.0以下の性能の家ならば、同じような効果が得られるでしょう。
しかし、私が感動するマイルドな独特の暖かさは、内装材の選択にさほどの影響を受けることなく、内側通気層を持つソーラーサーキットの家でのみ味わえるものだと確信しています。
それは、内断熱工法の家の一室で輻射暖房機の暖かさを試してみますと輻射熱が強すぎて暖かみに違いがあることを体感できます。
冷暖房にも、味の差があるのです。

ところで、この談話室の討論はメーカー各社に大いなる刺激を与えることになると思います。
おそらく、三洋電機は他社に先駆けてさらに優れた輻射冷暖房機を開発することでしょう。
ただしその後知ったことですが、カタログの表示の仕方は、工業会が決めていることだそうですから、三洋電機が直ちに私の意見をそのまま受け入れることができないという事情は承知しました。

なにはともあれ、住み心地の良さには冷暖房の方法が大きく影響するので、大いに勉強致しましょう。
そして、造り手はメーカーに対してどんどん要望を出して、自分の家づくりに最適な冷暖房機を開発してもらうことです。


kato 2000/04/18(火) 11:21:49
松井さんの家造りに対する取り組み方に、造り手としてのプライドを感じます。
でも、「冷暖房にも、味の差がある」ということですから体感的に優れた暖房
装置であることは分かるのですが、住まい手としては経済的な面も重要なので
す。冷房が必須な地域では、マルチエアコンで冷暖房をまかなってしまう方が
イニシャルコストとしては有利な気がするのです。
最適な冷暖房を検討するためには、質問があるのでよろしくお願いしま
す。

1.三洋電機の遠赤外線輻射暖房機の値段はいくらなのでしょうか?
2.外断熱で熱損失係数が2.5以下で、相当隙間面積が1.0以下の性能の家で
  使用した場合の1ヶ月の電気代はどの程度になるのでしょうか?
3.熱の伝え方として、「遠赤外線輻射方式」が優れているとしても、
  ストーブのような「点」の装置よりも、「線」や床暖房のような「面」
  の装置の方が理想的だと考えているのですが、「遠赤外線輻射方式」の
  床暖房があればコストは別にして、モアベターな選択と言えるのでし
  ょうか?


松井 2000/04/18(火) 23:26:30
katoさんへ
私は、遠赤外線輻射暖房と遠赤外線輻射暖房機とを区別して使っています。以前は一緒にしていたのですが、その後それは分けて使用すべきであることに気付きました。
前者は、外断熱の家で輻射暖房をした場合得られる効果であって、後者は遠赤外線を放射する暖房機のことです。
三洋電機は、電気方式の遠赤外線ストーブを販売していますが、灯油方式のものは輻射暖房機です。
価格は石油暖房機のカタログに掲載されています。
遠赤外線は、直線的に放射されますので全体を暖めるのには適していないのですが、外断熱の家では十分効果を発揮します。
2番目のご質問ですが、そのくらいの性能の家での灯油方式のランニングコストは、50坪の広さの家中を24時間20度前後に暖めて、1ヶ月1万円前後であると記憶しています。
床暖房は、私はお勧めしません。


ぱんちょす 2000/04/19(水) 18:08:35
凄く盛り上がってますね。非常に興味深く拝見させて頂いております。
私は暖房機は「クレダ」を第一候補にしているのですが、三洋電機さ
んの暖房機との違いは何なのでしょうか? このテーマでは三洋電機
の暖房機が取り上げられておりますが、クレダについても同等の性能
があるのでしょうか? 松井さんのご意見を聞ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。


h,fuda HomePage: fwnz8952
2000/04/22(土) 20:54:15
本を何度も読み非常に興味をもちました。
ただ、設備内容にもよると思い増すが、坪単価が分かりませんので
その辺も載せて欲しいものです、現在改築を考えておるおるものです。
予算的制限があります。近くの工務店に問い合わせればよいのでしょう
けど、以上宜しくお願い致します。


M.S. E-Mail: msasaki@gofree.indigo.ie
2000/04/30(日) 17:02:17
帰国後に自宅を建てたいと勉強する過程で本情報に触れ、非常に助かっております。一連の意見にコメントと質問:
1.松井さんの三洋に関する最初の話とそれへの「嫌悪感」の提起


M.S. E-Mail: msasaki@gofree.indigo.ie
2000/04/30(日) 17:18:34
海外から初投稿。帰国後に自宅を建てたいと勉強する過程で本情報に触れ非常に助かっています。一連のご意見にコメントと質問:
1.松井さんの初めの三洋の話の紹介とそれへの「嫌悪感」の呈示に関して:いかにも日本人的な対応で笑えます。議論や問題提起は率直でよいと思います。主張は仮に手前味噌でも結構、そこから真意が分かるし疑問反論も出しやすい。以前の特許の件もありましたがもっと議論を楽しみましょう。松井さんの後の三洋技術者の話は、自分の開発技術者の経験からも、良く理解できますし、良いものが広がるのが簡単ではないということです。啓蒙者が必要です、どこの社会にも。
2.このHPに紹介されたSC会員工務店の1社に暖房の選択を問い合わせたら床暖房を勧められました。「いい家」が欲しい の内容(床暖房は薦めない)は私も分かる気がするのですが、SC会員でも考え方が随分異なるのですね。会員同士の情報交流で良いものを絞り込んでいくようなことはされていないのですか。

 

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