ホワイトウッド集成材の耐久性に関して

「いい家」が欲しい。/談話室



外断熱の発展を願う者 2000/03/21(火) 12:40:50
「建築知識」(2000年、4月号、P72-75 、著者 赤堀楠雄)に構造用集成材に関する特集記事がありました。

要約すると
1,集成柱の材料としてはヨーロッパ産のホワイトウッド(スプルース系)が圧倒的シェアを占めていること。
2,軸組工法の柱のシェアは、住宅金融公庫の「平成11年度住宅、建築主要データ調査」によると杉34.2%、集成材26.1%、檜26.1%となっていること。
3,乾燥材への取り組みの遅れ、又「住宅の品質確保促進等に関する法律」の導入により集成材の需要が増加していること。
4,集成材の問題点として、本年2月公表の「日本住宅性能表示基準」(素案)における構造躯体の劣化対策に関する評価基準では、構造躯体に使う樹種を耐久性に応じた3種類に区分し、
地面から1M以内の部分に講ずべき措置を規定しており、ホワイトウッドは最低ランクに位置づけられ、高度の劣化対策を要求されていること。
ホワイトウッドの集成柱は最高性能である「等級3」(75年〜90年の使用を想定)を満たすことは寸法、防腐防蟻処理の点から難しいこと。
5,上記の点から住友林業等の一部のメーカー等では今後の集成柱等の部材の選択を検討していること。また、建設省側も意見を受け付け中であり、基準自体の見直しも検討されていること。

とありました。
今回の特集記事、又みなさまの意見を見させていただいても
集成柱を使った方がよいのか、無垢の柱を使った方がよいのか、よく分かりません。

そこで質問があります。防蟻処理はするという前提で、
防湿性に優れたSC工法においては、木材が乾燥されている環境が保たれるならば防腐処理をしなくても集成柱(ホワイトウッド)、集成土台(米ヒバ集成材)は耐久性を発揮することができるのと考えても良いのでしょうか。

松井様の意見としては、万が一の水漏れ、シロアリの問題、無垢材へのこだわり等から檜の乾燥芯持ち材を使用されている事と思われます。
松井様の意見にも十分納得していますが、「集成材でも問題がないんだ、上記の耐久性の問題があってもSC工法では問題がないんだ、
集成材は強度、均一性、狂いのなさ、コスト等の面から無垢材よりも積極的に使用している」というような集成材指示派のみなさまの意見もお聞きできればと思い、ご質問させていただきます。

よろしくお願いします。


EW 2000/03/22(水) 21:28:50
集成材にも種類があることを知りましたが、
その種類を何方様か教えて頂けないでしょうか?
通常集成材の柱の方が無垢柱より、高価だと
聞いておりそのように認識しておりました。
しかし、外断熱の発展を願う者さんの文面からすると
どうも住林(ほとんど集成材で建築されていた)でも
検討されるとのこと。
ほんとうのところはどうなんでしょうか?
また、柱に使用すべきベストな集成材は
どれが良いのでしょうか?
これから自宅を建設しようと検討しておりますが
無垢材より集成がとてもいいと
工務店さんから聞いております。
どうすればよいでしょうか?
何方様かアドバイス願います。


川上 2000/03/23(木) 13:58:05
3月18日に、北九州市で開催された「西日本トータルリビング
ショー」に行ってまいりました。
そこの、株式会社ホクザイさん(木の総合商社)の話です。
集成材は、ずっと進化し続けていて、最初は、野球のバットくらいから
始まって、家具やカウンターで良く見る積み木サイズ、そして、ベニヤ
を張り合わせたもの、最新は、割り箸竹ひごを固めたものです。
刻みをいれたかたちで成形するので、プレカット不要、まるで、
プラモデルのパーツ。見た目は、新しい藁(正月のしめなわ)の色、
木の繊維がぐちゃぐちゃしてチキンラーメン、匂いは無臭でした。
さらに、床下の梁や大引の代用品として、集成材を組み合わせて、
H型もしくはI型の構造材を作ってあって、ほとんど鉄骨のような
使われ方です。床束不要です。
材そのものは、むく材、乾燥材より高価でも、プレカット不要、
熟練工不要、構造材省略可、短期施工可であれば、結果として安価
だろうと思います。
ちょっと濡れても大丈夫、他の材と一緒です、と言われました。
一応、木の繊維が入っているので、くるいが無いことはない程度、
耐久性も同じ(先にならないとわからない)と考えていいそうです。

この手の集成材を、床下、土台に使うとしたら、桧やひばと違って
防腐防蟻処理を念入りにする必要があります。床下を室内と同様にする
(防腐防蟻処理できない)SCには、使えないと思います。
大手メーカーは集成材を大量に使用するので、基礎外断熱は
やらないんじゃないですか。桧やひばを使うような、手間暇かけても
クレームの恐れのあることはやれないでしょう。

個人的な好みの問題で、見た目が悪すぎて真壁は無理なことと、
匂いがしないのは虫も嫌わないことで、使いたくないです。
せめて、建具まわりにだけ積み木タイプの集成材使用にしてほしいと
工務店さんに言うつもりです。くるいがでても、反りが出ても、
ひびが入ってもかまわないつもりなんですが、クレームの対象に
する人がいるんで、なかなか難しいのではないでしょうか。
本物の木は、荒っぽくて雑な感じに見えました。それで、いいんです。

意見でもアドバイスでもなくて、参考にならないと思いましたが
むく(乾燥材)と集成材の違いが少ないんであれば、好みの問題じゃ
ないかなということで書き込みました。


EW 2000/03/23(木) 19:21:42
川上さまへ
貴重なご意見でした。
エンジニアリングウットとホワイトウッドの違いを
ご存知でしょうか?
ご存知であれば御教えください。
また、JYUKENでもJ−WOODとか
ていうものを出していますが、どうでしょうか?
私は、高断熱高気密計画換気手法を採用する
家では、やはり、気密性を重視しなければならないと考えております。
で、構造材では、確実に含水率が18%以下である、集成材を使用する
つもりなのですが、
本来は無垢ヒノキが良いと思っております。
ただ、工務店に聞いたところ、乾燥材 含水率18%以下の
ヒノキ柱は、かなり高価で、数がないとのことでした。
集成材と乾燥材無垢ヒノキ柱3.5寸でいくらぐらいするのもなのでしょうか?
ご存知の方がいれば教えて下さい。
どれぐらい価格差があるのかが知りたいのです。


Y 2000/03/25(土) 23:36:54
個人的には青森ヒバ集成材が安くて耐久性があって、反らなくて良いと思います。地元企業で「大断面構造用集成材ラーメン工法」を採用している会社があります。重量鉄骨ラーメン工法の鉄骨を集成材に置き換えただけなのだそうです。


外断熱の発展を願う者 2000/04/04(火) 12:05:24
みなさまいろいろな意見をありがとうございました。
「無垢材と集成材と長所、短所」と一緒に拝見させていただいて
自分なりに集成材と、無垢材の違いをまとめてみました。

調湿性には、無垢材、集成材の間に差がないこと。
不良な材料が除外される工業製品である集成材は、強度的なばらつきがなく、初期強度も1.5倍程度優れていること。コストもそれなりに抑えることができる。
無垢材では節の多さ少なさにより強度的なばらつきがあり、材料を見る目が必要であり、強度的には余裕を見る必要がある。いい材料を集めると、コストが高くなりやすい。
狂いに関しては、乾燥無垢材で木の性質を読める大工であれば、集成材と同じである。
未乾燥無垢材では狂いが大きく問題が大きい。
長期(100年単位)の耐久性においては、檜、杉等(芯持ち材)がホワイトウッドの集成材より優れていること。
但し、長期の耐久性に関しては材料が置かれる環境により大きく異なり、一般的な議論は難しいこと。

となりました。長所、短所を考えてどちらを使うか検討して行くつもりです。

松井様へ
「いい家がほしい」を読み、又いままでの書き込みを読んでいて、
いままで無垢材は調湿性に優れ、集成材には調湿性はないと考えていました。
柱に関しては、どちらで建てようと、調湿性の点からは住み心地に差はないことになります。
(真壁づくりの場合、匂い、感触は違うと思いますが、大壁ではそれらは感じない?)
TIPS工法と合板との絡みで、無垢材は調湿性に優れているので住み心地に優れているとの記述であったと思いますが、柱にも無垢材と集成材では調湿性に差があるかのようなミスリードはなかったでしょうか。

あともう一点。
防腐防蟻処理に関しての松井様の見解は
防腐処理に関しては、檜等の耐久性の優れた心材をもちいて、湿度の少ない耐久性が得られる環境を整えることで対処する。(薬剤には頼らない)
防蟻処理に関しては、シロアリは非常に怖いものであり、健康不安のない不揮発性の薬剤をしっかりした業者(飛び込みではない地元で実績のある業者)に施行してもらうことが大事である。
万が一薬剤が揮発されてもインナーサーキットがあるので、通常の住宅より危険性が少ない。
SC工法が優れているので、炭等の調湿材にはあえて導入するほどのメリットを認めていない。

でよろしいのでしょうか。

私も防蟻処理に関しては、現在使われている不揮発性の毒性もそれほど強くない薬剤であれば問題がなく、土台等に関しては定期的なメンテナンス、薬剤処理ができるような工夫の方が重要であると考えています。

 

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